恒例の夏の怪奇もの

夏はやはり怪奇もの、ということで、町屋を舞台に3つの怪奇ものを朗読。今回は、読み手自身がそれぞれ作品を選び、音楽や照明など自分でプランを組み立てるというセルフプロデュース形式を採用。普段のグラス・マーケッツとはまた違った、読み手の個性が大いに発揮されたイベント。

日時=05年8月26日(金)〜28日(日)
定員=各ステージ30名限定
場所=ことばのはおと 
TEL/FAX 075-414-8286
     京都府京都市上京区油小路下長者町下ル大黒屋町34

朗読=佐野真希子・田中文 ほか
構成=池田長十
音楽=原澤孝之
舞台=垣内洋介

 
『怪奇クラブ』
〜そして悪夢だけになった〜

 


(佐野真希子)
『怪奇クラブ』来てくださった方どうもありがとうございました。
今回はというと、普段の作品とはちょっと趣向を変えまして、3人の読み手が一人一人、持ち時間20分程度で作品を読む、というもの。普段も朗読はもちろんありますが、一人ではなく二人、三人での会話もあるので、言ってみれば朗読らしい朗読のイベントでした。

そこで私はとりあえず怪奇モノを読むときに一度はやってみたかった蝋燭パフォーマンスをやることに。ベタとは分かっているけれど、演じ手としてはやっぱりやってみたいものなんです!真っ暗な会場に蝋燭一本を手にゆっくりと登場。「これこれー!」と私はやる前から想像だけでかなりの満足度。

さて、そこで私は蝋燭小道具の準備に取り掛かりました。衣装のイメージは「洋館にひっそりと一人で暮らすの未亡人」(いや、これもやってみたかった・・・。)するとやっぱり手にする燭台はこんな感じでしょ。

としかし!!こんなんどこに売ってるのー!本番の日は迫ってるしネットで注文してる場合でもない!うろうろうろうろ。何軒かお店をのぞく。

「とりあえず雑貨屋さん一件目。ナイ!」 「雑貨屋さん二件目。ナイ!」 「雑貨屋さん三件目。ナイッ!」 「じゃ、ホームセンター。あるわけナイ!!」

そうして渋々前日蝋燭を買いに行った仏具屋さんへ。そこにあったのは・・・。

やはり、この燭台がそうさせたのか、私の未亡人風の衣装も周りからは「法事にきたみたーい。」なんて、親戚のおばさん呼ばわり。いつかきっと理想どおりの演出でやってみせる!!いや、でも小道具ってイメージ通りのものを探すのって大変ですね。