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    朗読教室 受講生による第十四回朗読会

第一部 出演者 14:00〜 
吉田真知子 比果憲子 中野海帆子 本田愛子
山本ゆき子 辻あきこ 洋恵 出島ひろ子

第二部 出演者 15:30〜
京都朗読LABユニットによる朗読劇 『物語は行き止まり』
朗読:岩本りか 末冨喜子 辻あきこ 洋恵 
脚本:池田長十  演出:佐野真希子

第三部 出演者 16:00〜
平野雄一 井田陽子 岩本りか 金木美穂
長岡孝美 垣内浩子 SARA 末冨喜子

日時:2013年1月26日(土)14:00スタート
入場料:無料

会 場:辻 徳(株式会社辻商店)
    京都市下京区堀川通四条下る四条堀川町271


 
●第一部

朗読:吉田真知子
作品:「流木」 内田百閨@著
【本人からのコメント】
どこにでもいる平凡な男性が、道で誰かの落とし物を拾う。そんな日常の一コマから物語は始まります。他人の夢の中を覗き見しているような、不思議な感覚を味わえる作品です。初めての参加ですが、この作品の魅力を少しでもお伝えできるよう頑張ります。
 

朗読:比果憲子
作品:「取立て」 星新一 著
【本人からのコメント】
初めての朗読発表会参加です。星新一氏の作品は40年以上もたった今も尚、読者の心をひきつけます。そんな少し不思議な世界を皆さまに伝えられるように頑張ります。よろしくお願いします。
 

朗読:中野海帆子
作品:「星の王子さま」 サン=テグジュペリ 著

朗読:本田愛子
作品:「風になびく青い風船」 谷村志穂 著
【本人からのコメント】
この本の冒頭の献辞には『おとなだって、はじめはみんな子どもだったから』とあります。今ではなんとなくで通り過ぎていってしまう毎日ですが、最初は誰しもみんな、王子さまのようにキラキラした感動でいっぱいだったはず。
そんな情景が浮かんだらいいなあと思いながら、王子さまが星から旅立つシーンを読みます。

【本人からのコメント】
参加3度目の今回は、谷村志穂の一編を選びました。主人公:佐枝子の運転する車は、今、ロワール地方へと向かっている。助手席に座っているのは、一年前、パリに渡って間もない頃に出会い、一緒に暮らしてきた子犬ブラン。彼女がこの特別なドライブに出たそのわけは・・・。 佐枝子にとっての<すてき>を、お聞き下さる皆さまにお届けできればとてもうれしい限りです★
   

朗読:山本ゆき子
作品:「森の中」 天野忠 著
【本人からのコメント】
詩人天野忠は京都で生まれ、生涯を京都で生きた。彼は詩人としてだけでなく、エッセイストとしても一流だった。下鴨にひっそり暮らし、近隣を散歩することを好んだ。そんな彼が、糺の森について書いたエッセイを朗読する。さりげない名文である。

朗読:辻あきこ
作品:「小猫」 高樹のぶ子 著
【本人からのコメント】
今まで,女性を主人公にした物語を選んだことがなかったので,今回は少し挑戦してみようと思い,この作品を選んでみました。

京子は16年前四谷駅近くの交叉点で別れを告げた洋介と,1年ぐらい前からメールのやり取りを始め,今日パリで会うことなりました。洋介を待つ京子の心の揺れを少しでも表現できればいいのですが-----。

   

朗読:洋恵
作品:「唇に小さな春を」 稲葉真弓 著
【本人からのコメント】
ばあちゃんのために ぼくができることは。。。少年は、ばあちゃんのために走ります。亡くなったばあちゃんに、ある届けものを持って。 そんな純粋な少年の行動力に拍手をおくりたくなります。少年のひたむきさに、「キュン」となってもらえたら・・・

朗読:出島ひろ子
作品:「ぜにまくら」 三浦哲郎 著
本人からのコメント】
北のある地方に八十三歳に達した者を金寿という名で祝う風習がある。八十二歳の最後の夜に、小銭を枕の下に敷いて眠る。枕の主と共にめでたく一夜を明けたそれらの小銭は長寿のお守りとして、近親者に分けられる。それがぜにまくらである。ところが、金寿を迎えようとする爺さまが中風で倒れてしまったのだ。さて、ぜにまくらはどうしたものか……。

 いくつもの三浦作品の東北モノの主人公は爺ちゃであったり、婆ちゃであったり、その言葉の素朴さが物語を引き立て、光らせている。自己流の東北弁でその言葉が伝えられる?けれど、今回のお手本は大河ドラマ「八重の桜」です。

 

 

●第二部 京都朗読ラボ




    
●第三部
 

朗読:平野雄一
作品:「斜め45度の自信」 自作短編
【本人からのコメント】
色々なことに対して自信を持てればいいなあと思います。でも自信を持つ、というのは難しくてなかなかそんな風にはいきません。自信、というのは厄介なもので、持ちすぎてしまうと、なんだか傲慢で嫌な感じになってしまいます。よい塩梅で自信が持てるといいなあと思うのです。
それで今回の「斜め45度の自信」。この中でよい塩梅の自信について書かれているのかというと決してそんな事もないのですが、いい感じになればよいなあと思っております。

朗読:井田陽子
作品:
「モーニング・コール」 田口ランディ 著
【本人からのコメント】
早朝のいたずら電話を通して、優しい心に触れるという、少し不思議な、でも清々しい後味のある作品です。そんな作品の雰囲気が少しでも伝わればと思います。
   

朗読:岩本りか
作品:「黒いあげは」 吉本ばなな 著
【本人からのコメント】
「体は全部知っている」 の、吉本ばななさんのエッセイ集からの「黒いあげは」を選びました。このエッセイ集のタイトルだったからこそ、手にとった本でした。体、といっても「脳」なのでしょうが、体はいろんなことを知っていて、何かがきっかけで、突然その引き出しから過去のいろんなものをひっぱり出してきてくれます。時間にしたら一瞬なのでしょうが、とても長い映画を観ているかのように.....
そういうときって、今の自分に向けて、過去からの何かのメッセージなのでしょうね。「黒いあげは」何のメッセージだったのか....

3回目の発表会、時間の調整で短くカットした内容になりますが、皆様に上手く伝えられるといいなあと思っております。宜しくお願いいたします。


朗読:金木美穂
作品:「彼らが失なったものと失わなかったもの」 森絵都 著
【本人からのコメント】
日常のちょっとした瞬間を切り取った短編集から選びました。
スペインのバルセロナ空港で、日本人の私が見かけた、わずか10分間の出来事。行き交う人々の一角で、英国人夫妻の災難と、その行動。映像が目に浮かぶような朗読を目指して、頑張ります。
   

朗読:長岡孝美
作品:「こちらレシートになります」 常盤奈津子 著
【本人からのコメント】
コンビニエンスストア等で若い店員が使用する接客用語いわゆるコンビニ敬語を題材として、ユーモアを盛り込んだストーリです。私も日頃気になっているこのコンビニ敬語を、主人公のくたびれたおっさんが通うコンビニエンスストアを舞台として、展開されていきます。
最後はユーモアを交えた少し予想外とも思える展開となっており、ここを上手く表現できるかどうかがポイントになると思います。みなさんに情景を思い浮かべていただけるように、頑張りたいと思います。

朗読:垣内浩子
作品:「壱越(いちこつ)」 塚本邦雄 著
【本人からのコメント】
今回の作品も前回同様、超短編。硬い言葉の連鎖によって「純白」の、氷の世界が描かれる。言葉が、情景描写が、凝縮されていて美しく、そしてドラマチックな展開。そこに惹かれてこの作品を選んだのだが・・・。それが声で表現しようとすると、とてもとても難しく、悪戦苦闘。出口が未だみえない。

作者塚本邦雄氏は1920年生まれで、2005年に亡くなられている。歌人・詩人・評論家・小説家であり、寺山修司、岡井隆とともに「前衛短歌の三雄」と称され、独自の絢爛な語彙とイメージを駆使した旺盛な創作を成した。にもかかわらず、この小説は旧字旧仮名で表現されていて、(例えば、標の内(しめのうち)=正月・昧爽(まいそう)=未明など)辞書を片手に読む。本当に色々な面で悪戦苦闘、塚本氏の世界に翻弄されている。

飛梅沼・梅・氷の世界・スケート・そして穂高と絵津子、「純白」な世界の中でのドラマチックな展開。ずうずうしい願望だが、読んだ後にほのかに梅のかほりが漂わせられたら、そんな朗読がしたいと想ってはいるのだが・・・。思いとは裏腹に悪戦苦闘中である。

   

朗読:SARA
作品:「いしぶみ」 小山薫堂 著
【本人からのコメント】
映画「おくりびと」から生まれた絵本です。「いしぶみ」。
なんのこと?と思いながら読み始めました。読み終わった私は、小山薫堂さんの世界から幸せな気持ちをいただいたように思いました。・・・朗読しながらナンですが、たまには言葉をなくしてみてもいいのかもしれません。


朗読:末冨喜子
作品:「花明かりの夜に」 村山早紀 著
【本人からのコメント】
本当にほしいものがある人だけが辿り着ける不思議なコンビニたそがれ堂。一月の雨の夜、たそがれ堂に偶然辿り着いた院長先生は差し出された一杯のコーヒーの味に、若い頃の自分を思い出し、不思議な体験を語り始める…。

生きていると、壁にぶちあたり、悩み苦しむことがたくさんあります。でもそんな中でも光はきっと側にある、院長先生の話はそう思わせてくれます。

今回は時間の都合上、たそがれ堂の詳細までは語ることができず残念ですが、それはまた別の機会に!