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    朗読教室 受講生による第十一回朗読会

出演者
山本幸子/坂本美夕/洋恵/たなかかず/金木美穂/カンナ
北山阿梨/垣内浩子/辻あきこ/出島ひろ子/末冨喜子


日時:2011年12月23日(金・祝)14:30スタート
入場料:無料
会 場:NIJO poco a poco HALL
     tel 075-231-2993 京都市中京区西ノ京職司町8-2
     (JR.地下鉄「二条駅」徒歩4分)
 
 
朗読:山本幸子  作品:『夏の雪』 (自作)

【本人のコメント】
30年前、ネパールヒマラヤ山麓を歩いて、チベット文化と衝撃的な出会いをしました。それ以来、チベット文化圏への旅を重ね、チベット文化の勉強も続けています。今回は、そんな旅のひとこまを書いたものを朗読します。

   
朗読:坂本美夕  作品:『もみの木』 (立原えりか 著)

【本人のコメント】
母が大切にしていた本から選びました。季節ごとの植物を題材にした短編集です。冬は、モミの木。モミの木とともに成長していく少女の物語です。大人になってから読み直し、自分には少女にとってのモミの木のようなものがあるだろうかと考えました。大人が聴きたくなる童話を目指したいと思います。

   
朗読:洋恵  作品:『チョコミントドーナツとキャラメルシナモンドーナツ』 (米一和哉 著)
【本人のコメント】
「選ぶということは、つまり何かを選ばないこと」
わたし達は、日々さまざまな選択を迫られています。このお話のように温かな気持ちで選ぶことができたら…思わずニコッと微笑んでしまうような日常の一コマ。日だまりのような温もりをお届けできればと思います。
   
朗読:たなかかず  作品:『ご不在票―IN-SIDE―OUT-SIDE―』  (吉田修一 著)
【本人のコメント】
ドア一枚隔てて同時進行する、二つのストーリー。ドアを挟んで明暗を分けられる二人の男。
その対比を少しでも表現できれば…とりあえずOKです!
   
朗読:金木美穂  作品:『一目惚れ』 (加藤千恵 著)
【本人のコメント】
加藤千恵さんの「真夜中の果実」より、「一目惚れ」を読みます。
ショートショートに短歌が添えられていて、「一目惚れ」には、「いちご味とオレンジ味で悩んでるふりしながら 恋に悩んでる」と言う短歌が添えられています。そう言う女の子を朗読できたらいいなと挑戦してみました。生き生きした朗読になるよう頑張ります。
   
朗読:カンナ  作品:『おせん 狐の嫁入り』 (川口松太郎 著)
【本人のコメント】
今回の作品は川口松太郎の『おせん 狐の嫁入り』を選びました。作品は全部朗読すると15分くらいはかかるところを、8分に縮小。 狐のかわいらさ!下女のどうしようもない愚鈍さ!そして、弥次郎の一瞬の幸せを、ユーモラスにたのしく表現できれば。と思って取り組んでみました。どれだけ伝わる作品に仕上げることができるか? 朗読の奥深さをつくづく感じています。
   
朗読:北山阿梨  作品:『ラヴ・ミー・テンダー』 (森沢明夫 著)
【本人のコメント】
今回のお話は、岬の上の喫茶店を舞台に、春→夏→秋→冬→春へ続く物語の冬に起こる出来事です。クリスマスにぴったりな大人の恋愛をお聞かせします。
   
朗読:垣内浩子  作品:『ろくでなしのサンタ』 (浅田次郎 著)
【本人のコメント】
主人公の柏木三太は30にもなるが年に何回か刑務所の世話になる…。
浅田次郎さんのほんのりした内容が大好き。でもなぜか声にだして読むと難しい。朗読したい作品に中々出会わず、朗読への思いが低迷していた私。この作品に出会い再び朗読する喜びを感じている。柏木三太の心に寄り添う朗読が出来たらと思っているのだが…。
   
朗読:辻あきこ  作品:『あらゆるものにまちがったラベルのついた王国』 (エイミー・ベンダー 著)
【本人のコメント】
東日本大震災復興支援チャリティ書籍として、言葉だけでは復興は不可能だとしても、復興は言葉の広がりの中で勢いを得るはずと信じて編集された 「ろうそくの炎がささやく言葉」から、この作品を選びました。

タイトルのとおり、ちょっと不思議な世界のお話です。「山羊」というラベルのついた猫が、混乱しながら自分を取り戻していくのですが、自分を見 失っている私たちに語りかけてくれているようです。
どんな状況でも自分らしく生きていければいいのですが―――。

   
朗読:出島ひろ子  作品:『冷たい手』 (坂東眞砂子 著)
【本人のコメント】
都会で暮らす40歳過ぎた独身女性。かつて華やかな都会生活に憧れ上京し、一生懸命仕事をして、実らぬままでも恋愛もした。しかし今、都会での生活は実体のない虚構の暮らしであったかのように思えてきた。まだやるべき何かがあったのか…でもそれが何かはわからない。毎晩夜中に目を覚ますようになり、夢と現実の狭間のなかで、田舎の母のことを想う…。
   
朗読:末冨喜子  作品:『蜜柑』 (宮木広由 著)
【本人のコメント】
「高層 ホテルの三十階にあるレストランに慣れない様子で現れた一人の老人。老人は鞄から蜜柑を取り出し、語り始める。彼がこの場所を訪れた理由とは…」

本の表 紙には『忘れることのない一日、ふと気付く大切なこと』とあります。一年に一度しかない大切な人の誕生日、あなたならどう過ごし ますか?近くにいるからこそ忘れてしまいがちな心を思い出してもらえればいいなと思います。